リーダーとして大切な言葉
2012年 02月 10日
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀「言葉の力」SPから。
リゾート再生 経営者 星野佳路 Yosiharu HOSINO(51才)
星野:どんな結果であっても、責任は私たちが取りますから。
星野:もっと、やろうという気持ちが皆にも湧いてくるわけです。
語り・橋本さとし
ホテル経営者・星野佳路。部下がやる気を起こさせる魔法の言葉にであった。
この日一人の経営者が大事なテレビ塊部に臨んだ星野佳路。
人呼んでリゾート再生請負人。
経営不振に陥ったリゾート施設で、再建事業注目を集める。
この日は、冬のイベントを決める重要な会議が決められていた。
社員A:お出迎え対応が組みやすくなるかなと思いついて!
社員B:今年のガールススクールは、こんな内容ですみたいな!
語り:若いスタッフが積極的に発言し熱を帯びていた。
再建にあたるとき、星野が何よりも大事にするのは、社員のモチベーッションだ。
星野
簡単に言いますと、この職場での「主役」っていうのは、私たち経営者でなくて
〝みなさん自身です。〟
語り
星野のリダーとしての原点は、学生時代に出会った一つの言葉にある。
大学時代星野が打ち込んだのは、ホッケー。
中学時代から選手で活躍していた星野が、自らの手でチームを強くしてみると意気込んでいた。
率先してハードな練習をこなし、他の部員にもそれを厳しく求めた。
しかし、経験者が少なく中々付いて来られない。
星野
もっと、できるじゃないか?
もっと、やろうとしなきゃ駄目じゃないか?
不満をぶつぶつと心の中で持っていた、そう言う感じなんですよね。
語り
星野はこのままでは駄目だと思っていた。
試合でミスが出ると、真剣さが足りないからだと叱り飛ばした。
練習量が少ない部員には、わざと強烈な体当たりをしかけ、体の弱さを思い知らせた。
しかしチームは、一向に強くならなかった。
それどころか雰囲気は悪くなる一方だった。
そんなある日、星野は監督に呼び出された。
日頃から雰囲気を壊すなよと言われてきた星野。
また注意されるのだろうと身構えた。
監督の古川直純さん。
穏やかな口調で、一言だけ告げた。
「おまえが考える七割で良しとして、ほめてやれ!」
星野は「何を言っているんだろ」と思った。
七割で良しと言ったら、勝てないじゃないですか見たいな!
そういう意味がわからない訳じゃなくて、何かチョット反発したくなるような気持が少しあったのですよね。
体育会の世界なので、監督から注意を受けどう言う意味ですか?なんて聞けないですから、もちろん返事して練習に戻ったって言うだけなんですけど。
チームでは監督の指示は絶対。
星野はシブシブ実践し始めた。
ショートが入らない選手には、いつも外すたびに怒っていたがぐっと堪えて、一度でも入ればほめてみた。
練習通声の出なかった部員、少し声が出ただけで「いいぞ」と励ました。
すると半年後、チームの様子が変わり始めた。
きつい練習に自ら取り組む部委員が増えてきたのだ。
何故か、皆やる気になっていた。
チームの成績はドンドン上向き四年生の時とうとう所属するリードでは優勝を果たした。
部員の変わりように、もっとも驚いたのは星野自身だった。
その後、経営者として会社を引き受けることになった星野。
リーダーとして、あの言葉が教えてくれていると思っている。
星野
ほめる事が本当は全体をうまく進めさせる為のエンジンなのですね。
どちらかと言うと、ほめることを増やすといいですね。
最初のうちはね、数かぞえていましたよ僕。
今日は10回怒っちゃったけど、2回しかほめてなかった。
やはり、ほめる側の材料をね、無理やり探して来ないと。
なかなかバランス取れないですね。
「七割で良しとしてほめてやる」と言うことが、すごく大事なんだと言う。
これは、リダーの姿勢としての私の教訓になっていますね。
「おまえが考える七割で良しとして、ほめてやれ」
<南華のひとり言>
人は褒められると言うことは、悪い気はしません。
なかなか〝褒め言葉〟を自然と使えるようになるには、
いつも人の長所に目がとまり気がつく人なのですね。
一代で苦労した経営者、または星野さんもそうですが、
何でも自分で努力し実行できる人は、人も同じようにできると思いまして、
自分と同じこと強要させようとします。
人には個人差がありますので、古川監督の言葉、
「おまえが考える七割で良し、ほめてやれ」この言葉は、
本当に、簡単に出来るようですが、習慣癖をつけませんとね。
褒めるにも、〝褒め殺し〟があります。
〝褒め殺し〟は意図的で、取って付けた言葉ですから真心がありません。
〝作為なしで褒める習慣癖〟をつけて、
家庭円満、
恋人との愛情獲得
子どもの才能のばし
会社で社員向上アップ
等など、人との和の〝絆〟を築いてください。
感謝と祈りを込めて
南華