田分け者の由来は、田分けから!
2012年 01月 12日
「田わけ」と言いまして、土地は分けていけないのです。
例えば、土地が2ヘクタールあれば食べていけます。
これを四家族で食べていきますと食べていけません。
田んぼなら食べていけるけど、
食べていけないなら売るしかないので、人の手に渡ってしまう。
これを「田分け」
だから「たわけ者」というのです。
日本では田を分けない、分家には分けますが。
昔、分家や遺産相続で、田を分けましたが。
農地解放になったので、同じようなことですが。
「田分け」とは、田を子から孫、さらにひ孫へと、均等に分けていく内に、
所有者の数が増えるにつれ、面積が小さくなり、
一家が暮らせるほどのお米が収穫できずに衰退していくことで、
そのような愚か者のことを「田分け者」になったと言います。
戯け者は、「田分け者」と書いたそうです。
旧家ほどたいへんでしょう。 すてきな中庭があります。
相続遺産で一番多いのは、土地、家屋です。
土地や建物は分けようとしましても、なかなか上手くいきません。
お金のように均等に分けることができないからです。
土地や家を共有名義にして相続しますと、時がたつにつれて、
共有者の子、孫と関係者が増えてきます。
本当に家を継ぐべき人が、継げなくなってくる可能性が出てくるからです。
まして建物がある場合は、共有名義にしないことです。
とくに建物が住まいの場合は、
相続人が亡くなったあとも住み続ける人が継ぐようにするべきです。
感謝と祈りを込めて
南華